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不動産

東京オリンピックが不動産投資に与えた影響とは?不動産市場は今後どうなる?

2021年10月15日 金曜日

一時は開催が危ぶまれた東京オリンピックも、2021年8月8日をもって無事閉幕となりました。
世界中のアスリートたちがしのぎを削るオリンピックは、競技の華やかな舞台以外にもさまざまな影響を与えます。
不動産市場も、オリンピックによる影響を強く受けるもののひとつです。
今回の記事では、東京オリンピックが不動産市場に与えた影響と、今後の展望について見ていきましょう。

東京オリンピック開催決定後、投資用マンションの価格が大きく上昇

国土交通省の発表によると、東京オリンピック開催が決まった2013年以降、投資用マンションの価格は右肩上がりに上昇を続けています。
東京オリンピック開催に向けて、大規模なインフラ整備や、大型商業施設・競技用施設などが行われたことが理由のひとつと考えられます。
こうした世界的な一大イベントが終わると、それまで上昇を続けていた不動産価格が暴落する例が多々ありますが、東京オリンピックの場合はそうはならないと予測されています。
とはいえ、これまでのような右肩上がりの価格上昇は落ち着きを見せ、これ以上の大幅な値上がりはないと考えていいでしょう。

価格上昇には外国人投資家の参入と金融緩和政策の影響も

投資用マンションの底値が上昇した理由には、インフラ等の整備以外にも、

  • 東京オリンピック開催による将来性を見込んだ外国人投資家の参入
  • 上記とほぼ同時期に行われた金融緩和政策

が影響していると考えられます。
リーマンショック以降、動きが慎重になっていた国内投資家とは異なり、将来性が見込める物件であれば、多少の高値でもどんどん買付を進めていた外国人投資家達。
東京オリンピック開催決定がこうした外国人投資家を呼び込むこととなり、投資用マンションの底値上昇に繋がったと考えられます。
また、外国人投資家の参入とほぼ同時期に行われた金融緩和政策により、金融機関が不動産投資に対する融資に力を入れ、不動産投資ローンの金利が極めて低くなったことで、個人投資家達が不動産投資に参入しやすくなりました。
こうした影響を受け、2013年以降、投資用マンションの底値が大幅に上昇し続けることとなったのです。

今後は投資用マンションの販売価格が落ち着く可能性

直前まで再延期や中止などが囁かれていた東京オリンピックですが、無事に閉幕を迎えることができました。
これにより、

  • 「東京」に集まっていた国内外の投資家の興味関心が薄れていく
  • 東京オリンピック開催決定直後に物件を購入していた外国人投資家が売却に動く

という動きが見込まれることから、これまでのような価格上昇は落ち着くであろうと考えられます。
2013年に購入された不動産は、2019年以降は長期譲渡所得扱いとなり、売却にかかる税金が大幅に減額されますので、こうした状況も売却に向けた動きを後押しすることになるでしょう。
これらの理由から、東京都内の投資用マンション価格は現状維持、ないしは降下が見込まれます。
よって今後は、これまでは高値すぎて手が出せずにいた人も、不動産投資に参入しやすい環境になると予測されます。

まとめ

東京オリンピック開催決定後、右肩上がりの上昇を続けていた投資用マンション価格。
これから不動産投資に参入したいと考えている方は、利回りのいい物件を探すことを検討するといいでしょう。