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不動産ミニ講座

2017.07.07 | ニュース

五輪後5年間も不動産価格が上昇し続けたロンドン

ロンドンでは、五輪に向けて不動産価格が上昇。五輪開催1年前に上昇が鈍化したのに、五輪後に大幅に上がり、5年後の今も上昇を続けている。そろそろ落ち着くのではないかとみられているが、五輪後5年も上昇を続けているのだから、少しくらい下がっても誰も文句は言わないだろう。

 価格上昇を続けた結果、ロンドンは今、世界で最も不動産価格が高い都市になっている。そういうケースもあるのだ。

 「五輪まで不動産価格が上がり続け、閉会後に下がる」とする予測の根拠は、「現在の価格上昇は実態を伴わない上昇で、唯一のよりどころである五輪が終われば、支えを失って暴落する」というもの。平成バブルと同じ状況だと考えられているわけだ。

 確かに、平成バブルは実態を伴わない好景気・不動産価格上昇だった。

 ところが、五輪効果での好景気・不動産価格上昇は、その対極に位置するもの。実態が伴って景気と不動産価格が上昇するほうの代表となる。

 分かりやすく言えば、五輪に向けてインフラ整備が行われ、公共工事が増える。前回1964年の第18回東京五輪のときは、東海道新幹線と首都高速道路、東京モノレール、複数の地下鉄が生み出され、その後の経済活動を後押しした。

 同様のインフラ整備が20年東京五輪でも行われる。

 圏央道や外環道(東京外郭環状道路)など高速道路の建設は急ピッチで進められているし、首都高都心環状線も造り直される計画。東京五輪の後に完成する予定のリニア中央新幹線、新東名高速道路の計画もある。現在、日本で進んでいるインフラ整備は20年ですべて終了するのではなく、その後も続くのだ。


ロンドン型の不動産価格上昇が東京近郊外で起きる可能性

 観光立国への歩みを始めた日本にとって、20年東京五輪はさらに飛躍するためのジャンプ台になるという側面もある。

 5年前のロンドン五輪でも、ロンドン市内では複数の再開発が行われ、インフラ整備への投資が行われた。その効果で、ロンドンの不動産価格は五輪のハードルを越えて上昇を続けている。

 20年東京五輪後の東京では、第三の予測というべきロンドン型不動産市況が生じる可能性もある。ただし、都心一等地はアンダーに潜り、情勢が読み取りにくい。ロンドン型不動産市況で大きく価格が上がるのは、近郊外だろう。JR山手線ターミナル駅から30分~1時間圏の場所だ。

 具体的な地名を挙げると、川崎や横浜、国分寺、浦和……現在、人気物件が続出している赤羽や東十条なども、そのなかに含まれると考えられる。

毎日新聞
https://mainichi.jp/premier/business/articles/20170705/biz/00m/010/008000c
櫻井幸雄 / 住宅ジャーナリスト 2017年7月6日

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